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【レビュー】『常識を疑うことから始めよう』に自分の枠から飛び出すヒントをもらう

けーた

ブツブツ・・・なんであの人はこうも適当なんだろう?こうするべきでしょ

チクリン

何をブツブツ言ってるの?

けーた

あ!聞いてよ!あの人、適当過ぎない?絶対にこうすべきで、こんなんじゃいけないでしょ

チクリン

あ〜これは完全に「べきの呪い」にかかってるね

けーた

「べきの呪い」?

チクリン

うん、「〇〇すべき」「□□しないといけない」って思考に支配されること

チクリン

ちょっとこの本でも読んで、そんな枠から飛び出るヒントをもらいなよ

あなたはこんな風に考える癖はないですか?

「仕事はこうやるべき」

「周りに合わせるべき」

「この問題への対処はこうしなければいけない」

「正しい方法通りにやらなければいけない」

真面目な人ほどこういう思考に陥りがちです。

僕はこういう思考を「べきの呪い」と呼んでいます。

正直に言って、僕はこの「べきの呪い」にかかっていました。

なにかをやるときに、やり方を調べて、全く同じようにやろうとする。

もちろん、間違ってはいないです。

でも、方法はそれだけじゃないし、もっと良い方法があるかもしれない。

自分で自分の枠を狭めているんです。

この『常識を疑うことから始めよう』という本は、色々なエピソードが紹介されていて、そんな自分で狭めている枠からピョーンと飛び出すためのヒントを教えてくれる本です。

「べきの呪い」にかかっている人は是非一度読んでみてください。

目次

どんな本か→自分の枠から飛び出すヒントをくれる本

世の中、色々な問題があります。

仕事のこと、人間関係のこと、将来のこと・・・人生は問題の連続です。

100人いれば、一人一人が大なり小なり問題にぶち当たります。

で、それら問題ですが、基本的には何かしら解決方法があるんですよね。

でもって、その解決方法は大抵一通りじゃない。

だけど、冒頭でも述べたように、「べきの呪い」にかかっていて、自分の枠内でしか考えられない。

この『常識を疑うことから始めよう』は自分で狭めている枠から飛び出すヒントをくれる本です。

手元に置いておいて、ふと行き詰まったときに開いてみると、なにか打開策を思いつくかもしれません。

この本のポイント→様々なエピソードと目から鱗の考え方

この本には24個の様々なエピソードが収録されています。

面白いなと思ったエピソードをいくつか紹介します。

エピソード2「最悪の家族旅行」

スタンフォード大学のティナ・シーリグ先生の授業で、こんな課題が出されたことがありました。

「最悪の家族旅行を考えてください」

人間、最高の状態を想像するのは意外に難しいものですが、最悪の状態というのは、どんどん想像が膨らみます。

あるグループは、最悪のホテルに泊まり、虫は出るわ、食事もまずい。

またあるグループは、行く先のわからない旅で、何時間も狭い飛行機のシートに縛られる。

他のグループでは、、家族で出かけているのに、引き離されてしまう。

その後、そんな最悪の旅行のアイデアを各グループ間でシャッフルし、こう言われます。

「旅行会社の社員になったつもりで、手元にある旅行アイデアでパックツアーを売り出してください。」

学生たちは頭を悩ませますが、結果的にこんなツアーを考え出しました。

最悪のホテルに泊まるアイデアからは、肝試しホラーツアーに。

行く先のわからない旅行は、お楽しみサプライズツアーに。

家族が引き離される旅行は、家族を取り戻すアドベンチャーツアーに。

最初から「ユニークな家族旅行を考えてみよう」という前提では、とても思いつかないようなアイデアになっています。

行き詰まったときは、「前提」を疑って、前提を少し変えただけで、発想は大きく広がっていくのです。

引用:常識を疑うことから始めよう

このエピソードでは、前提を疑ってみるということが書かれています。

今、目の前にある問題、違う角度、別の視点から見てみると、どう見えますか?

他にはこんなエピソードもあります。

エピソード24「誰かのような人生を生きることに意味はない」

自由とは、自らに由る(よる)んです。

乙武洋匡さんが「オトことば」という本の中で、こんな風に人生相談に答えていました。

「乙武さん!私、いま進路について両親と意見が合いません。やっぱり親の意見を聞くべきでしょうか?」

乙武さんの答えはたった4文字。

「誰の人生?」

「生きるってどういくことでしょうか?」という質問にはこう答えていました。

「この先、他人から得た答えで生きていくの?」

どう行きたいのか、どうありたいのか、答えはあなた自身が選び取るんです。

常識で世界を見るのではなく、他人の意見で世界を見るのではなく、あなたが見たい世界を、あなたが幸せに感じる世界を創造すればいい。

この世界をどう捉え、どう見るか。

それによって、あなたが出会う現実は変わります。

あなたがあなたの人生の指揮官なのです。

失敗を恐れることはない。

孤独を恐れることもない。

不安を感じても大丈夫だ。

自分の胸の奥の自分が、いつもキミと一緒にいてくれるから。

キミはキミの歌を歌えばいい。

それだけはキミにしかできないことだから。

だって・・・「誰の人生?」

引用:常識を疑うことから始めよう

両親、学校の先生、人生で出逢う様々な先輩たち。

その人たちは良かれと思って、こうした方がいい、ああした方がいいと言ってくれます。

腑に落ちて納得できればいいです。でも、頭では納得していても、心では納得してないこともあります。

そうなると楽しくないですよね?

もちろん綺麗事でなんとかなるわけではないこともあるでしょうが、出来る限り「自分の人生」を生きたいものです。

こんな風に、考え方や仕事のこと、人間関係等で目から鱗で、自分の枠を飛び出せるヒントになるエピソードがあると思います。

印象に残った部分→私は夢も希望もない男です

本の中で、「私は夢も希望もない男です」という部分があります。

これは心理学博士の小林正観さんの言葉だそうです。

この言葉の心は、

「夢や希望を持つということは、もっと欲しいものがあるということ。
もっと欲しいということは、今は不足だということになります。

その不足の心を抱いてるうちは、どんなにたくさんのものを手に入れても、本質的には幸せや豊かさはやってきません。

幸せや豊かさは、今すでに満たされてることに気づき、感謝できる心があってはじめて、感じることができるものだからです」

引用:常識を疑うことから始めよう

とのことです。

夢や希望を持つことで更なる高みにチャレンジできます。

ですが、夢や希望を持つということは現状に不満があるということ。

現状に不満を持つ前に、現状に感謝すべき状態ではないかと書かれています。

僕ももっと人生を良くしたいと思っています。そのために色々と動いたりしています。

でも、動いたりできているのは、家族が支えてくれているからなんですよね。

まだ止まるわけにはいかないと思いつつも、現状に感謝する心を忘れないようにしたいと思いました。

まとめ:『常識を疑うことから始めよう』

今回は『常識を疑うことから始めよう』を紹介しました。

文字も大きく、スペースも取られていて、とても読みやすい本だと思いますので、「べきの呪い」にかかっている人、行き詰まっている人はもちろんのこと、人生をもっと生きやすくしたい人にもオススメです。

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